windows10アップグレード後の回復オプションは慎重に

2015/09/16[公開] 2016/05/24[最終更新]

 windows10の【設定-【更新とセキュリティ】-【回復-【このPCを初期状態に戻す】の項目がありますが、これを選択するときは慎重に実施しないと思いもよらず大切なデータやアプリが消えてしまうかもしれません。以前に記事にしましたwindows8/8.1でのPCのリフレッシュよりもさらに面倒なことになる危険性があります。特にwindows7/8.1からアップグレードしたPCは要注意です。訪問サポートの実体験を元にした内容です。

初期状態に戻してしまう危険性

 それほど大変な事態になるとは思いもよらず実行してしまうことがあります。この辺に罠が仕組まれています。

元のOSに戻すつもりで間違える

 そろそろwindows10にしてから一ヶ月以上経過したPCも多くなってきました。雑誌やネット情報で元の7/8.1に簡単に戻せるという情報を見て、実際にやろうとしたら実は一ヶ月経っていて、【このPCを初期状態に戻す】しか選ぶ所がなくて実行してしまったというケースが実際にありました。

一ヶ月経つ前にはあった「元のOSに戻す」がない。
一ヶ月経つ前にはあった「元のOSに戻す」がない。
データは残るからと説明されて

 個人データを残したままwindowsだけ初期状態に戻せると説明されると、なんだか簡単にトラブルを解決してくれそうと思ってしまいがちですが、追加アプリや周辺機器の設定がゴッソリ消えてしまうことを事前に知っておくべきです。

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個人用ファイルを保持するを選べば大丈夫そうと思いがち
個人データでも消える場合あり

 ユーザーフォルダの ドキュメント  ピクチャ  デスクトップ にあるデーターは消えずに残ります。しかし隠しフォルダーのAppDataの中にある個人データは消えてしまいます。windows Liveメールのメールデーターや連絡先がまさにそれです。Outlook2007の個人データーもAppDataにあるので消えます。Outlook2010以降の個人データーはドキュメントにあるので残っています。(ただし、インポート作業が必要)

プログラムはゴッソリ消える

 とくにwindows10にアップグレードしたPCは、プログラムがゴッソリ消えると思っていて良いでしょう。メーカーのバンドルソフトなどもキレイに消えて、ほぼwindows10をクリーンインストールした状態になります。今後発売されるwindows10搭載PCならば、購入時に入っていたプログラムは初期状態とはいえ残っているはずです。

プリンターなど周辺機器の設定やり直し

 プリンターの設定など、周辺機器の設定も消えています。全部設定をやり直しする必要があります。パソコンに詳しい方なら問題ないですが、購入時の初期設定を業者や知り合いに依頼した方は大変です。

一ヶ月以内でも元のOSに戻せなくなる

 windows10にアップグレードして一ヶ月以内だとしても、先に【このPCを初期状態に戻す】を実行してしまうと、【元のOSに戻す】が使えなくなってしまいます。いろいろ消えるわ元のOSに戻せないわで、かなりやっちまった状態に陥ることになるかもしれません。

初期状態に戻した後にやること

 個人ファイルを保存するを選択して、初期状態に戻した後にやるべきことの一般的な項目を挙げてみました。

Officeの初期設定

 初期状態に戻っていますから、Microsoft Officeも初回のセットアップを実行しないとWordもExcelも使えない状態になっています。Office2007と2010は購入時に付属しているディスクからインストールしてライセンス認証するので、まだ分かりやすいです。Office2013はライセンスキーを元にダウンロード再セットアップ、Office PremiumはMSアカウントを元にダウンロード再セットアップでしょうか。(方法は過去記事参照してください。)

 スタートメニューにOfficeのセットアッププログラムのアイコンが出ている場合は、購入時と同じセットアップでいけますが、Office2013とPremiumについてはコチラの記事をご覧ください。windows10クリーンインストール時、Office OEM版のセットアップ方法

メールソフトの設定

 メールソフトでメールを利用していた場合は、メールアカウントの設定が必要です。どのメールソフトを使っていたかによって、データ復旧までできるか違ってきます。

Windows Liveメール

  Windows Liveメールの場合は、プログラムも個人データも全部キレイさっぱり消えています。プログラムはダウンロードインストールしてアカウント設定をすれば使えますが、過去データはバックアップを取っていない、メールサーバーに残す設定になっていない場合は、消えています。

Outlook2007

  windows7初期頃のPCの場合、Outlook2007の可能性も十分あります。この場合、個人データはAppData内にあるので消えています。プログラムはOfficeのセットアップ後にアカウント設定をすれば利用できます。

Office2010以降

  Office2010以降の場合は、個人データは ドキュメント フォルダ内に保存されているので残っているはずです。Officeのセットアップ後、メールアカウント設定をしてから個人フォルダ(pstファイル)のインポートをすれば過去データも復旧できるでしょう。

windowsアプリのメール

  Windowsアプリのメールは、もとからメールデータの本体はWEB上にあるメールサーバーを見に行っているので、メールアカウントの設定をするだけで今までと同じ状態で利用できます。

プリンターなどの周辺機器

 プリンター設定なども消えているので、再度、初回のセットアップを実施する必要があります。

年賀状ソフト

 かなり困るのが年賀状ソフトです。パソコン購入時に付属していた筆ぐるめ等を利用していた場合、プログラムが消えてしまっている可能性が高いです。住所録などのデータファイルは、 ユーザーのドキュメント  パブリックのドキュメント に残っているのですが、肝心のプログラムを再インストールする手段がない場合も多いのです。インストール手段がない場合は、最新版を購入するか、バックアップを取ってから旧OSの購入時にリカバリーするしかないでしょう。

購入時のOSにリカバリーからやり直す場合も

 購入時に付属していたバンドルソフト各種を利用していて、消えてしまって困る場合は、購入時のOSにリカバリーするしかないという場合もあるでしょう。購入時のwindows7/8/8.1に戻して、そこからコツコツとアップデートを重ねて、最後にwindows10に再アップグレードするまで相当な時間と労力が必要です。

良いこともある

 トラブル時のための【このPCを初期状態に戻す】ですから、当然バッチリ調子良く使えるようになる場合もあります。

  • 使っていない常駐プログラムが沢山入っていた
  • 偽セキュリティ、偽メンテナンスソフトが常駐していた
  • ウイルス感染、マルウェア感染していた
  • ネット利用しか使っていない

 こんな場合に【このPCを初期状態に戻す】は有効です。

最後にひとこと

 windows10にアップグレードしたパソコンで、【このPCを初期状態に戻す】を使うのは、かなり慎重に考えてから実行する必要があります。メーカーの電話サポートなどで、安易に勧められたりすることもあるので、この記事を読んでおけばチョット待ったと踏みとどまれるといいですね。

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投稿者:

ikt

 このブログに書かれている内容が、パソコントラブル解決の手助けになれれば幸いです。それでも解決しないトラブルがありましたら、当社の訪問サポートをご利用してください。

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「windows10アップグレード後の回復オプションは慎重に」への2件のフィードバック

  1. どうにかして欲しいです。
    やってしまったみたいです。
    出荷当時に戻したいのですが、出来ないです。

    1. メーカーはどこかわかりませんが、windowsの「初期状態に戻す」をやってしまうと
      リカバリーディスクを事前に作成していないと自分でメーカー出荷時状態に戻すことができない機種が多いです。
      (機種によっては出来る場合もありますが。)
      リカバリーディスクを販売しているメーカーもあります。
      一度、メーカーサポートに問い合わせて頂くのが良いかと。

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