ThinkPad T460sでNVMe SSD 1TBに換装してクローンディスク作成

2017/10/24[公開] 2017/10/28[最終更新]

 LenovoのThinkPad T460s (タイプ20F9CTO1WW)の購入時内臓しているM.2タイプの192GB SSDを、NVMe対応M.2 SSD 960 EVO 1TB に換装する作業依頼を頂きました。

 再インストールが難しい特殊ソフトをご利用なので、クローンディスクにした960 EVOを換装して利用したいご希望です。最初、クローンディスクではLenovoのロゴで止まって起動しなかったのですが、いろいろ試していたら上手くいったクローン作成方法がありました。

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回復ドライブを作成しておく

 換装作業をする前に、必ず回復ドライブを作成しておきます。回復ドライブには8GB以上のUSBメモリーが必要です。この機種は工場出荷時状態に戻すリカバリーメディアを、Windows標準の回復ドライブの作成 機能で作成します。

 今回クローンディスクで換装した状態では、この回復ドライブの作成 が機能しなくなってしまいました。事前に回復ドライブを作成しておかないと、工場出荷時状態に戻すことができなくなる可能性があります。

 試してみましたが、換装した960 EVOの1TBで回復ドライブを使って工場出荷時状態に戻すことが可能でした。Cドライブ領域は1TBをフルに使った状態でした。リカバリーすれば、また回復ドライブの作成 も使えるようになりました。

詳しい回復ドライブの作成方法は、Lenovoのサポートサイトを参照してください。USB リカバリードライブを作成して、Windows 10のリカバリーに利用するには

外付けできない問題

 今回換装する960 EVOのように、PCI-Express/NVMeタイプのSSDを外付けにしてUSB接続するアダプターやケースはネットを探しても販売されていません。システムの構造上、USBやSATAに変換するのは無理なようです。ややこしいですね。

 ノートPCの場合、クローンディスクを作るのにUSB外付けが出来ないと困ると思いがちですが、他に方法はあります。

 先に外付けHDDにディスクイメージを保存してから、SSD換装後、USBやDVDから起動して保存したディスクイメージを復元すればクローンディスクを作れます。Windows10標準機能のシステムイメージの作成機能でも回復ドライブから起動して復元可能ですし、有名どころのフリーソフトを使ったディスクイメージでも起動メディアを作成する機能が付いています。

 今回は、購入時搭載していたM.2 SSDがSATAタイプ(Lenovoパーツ番号:SSD0F66234)だったので、こちらは市販のUSB変換アダプターが利用できます。先に960 EVOに換装して、外したSSDを外付けにして、USBメモリーから起動させたクローン作製ソフトを使いクローンディスクを作成しました。

 取り外したSATAタイプのM.2 SSDは、外付けで取っておきたい希望もあったのでAmazonでこちらを購入しました。商品説明にもPCI-Express/NVMeタイプのSSDは利用できない事が記載されています。

UEFI-Biosでバッテリー遮断

 換装作業中はバッテリーを外しておくのが基本です。この機種は、本体裏カバーを外して物理的にバッテリーを外すこともできますが、UEFIセットアップ画面でシステム的にバッテリーを無効にすることができました。こちらのほうが簡単です。

 ACアダプターを外して、PCの電源を入れてLenovoロゴでF1 キーを押してSETUP 画面に入ります。Config タブのPower を選択、Disable Built-in Battery を選んでEnter キーを押してYes を選択すると電源が落ちます。次回、ACアダプターを接続するまでバッテリーが無効状態になります。

T460s-clone2
SETUP画面でバッテリーを無効にできる

SSD換装手順

 この機種の裏カバーを外すのは下図の5本のネジを外して、ネジが多い側からカバーを外していきます。裏のツメを折らないように慎重にひとつ外せば、全体が浮いてカバーを外せます。カバーを外すだけでSSDにアクセスできるようになります。

 裏カバー全体を外す機種にしては、簡単に換装できます。

T460s-2-2
裏のネジ5本を外して、
T460s-clone3
裏のツメを折らないように注意しながら、外したネジ側から開ける。
T460s-3-2
裏カバーを外すと、赤くマークしたところにあるSSDにアクセス可能になりました。

クローンが成功した手順

 純粋にクローンディスクにしても、なぜかLenovoのロゴで クルクルしばらく回っていますが、そこからピタッと止まって先に進まずに起動しません。回復ディスクでスタートアップ修復をかけたり、BCDファイルを作り直してもダメでした。

 いろいろな設定で試してやっと成功した方法です。なぜ上手くいったかよくわからないので無駄な手順も含まれているかもしれません。

 PCの電源を入れてLenovoロゴでF1 キーを押してSETUP 画面に入ります。Security タブのSecure Boot を開いて、Secure BootDisable にします。

 その下の、Reset to Setup Mode →Clear All Secure Boot KeysRestore Factory Keys の順番にEnterキーYes を選んでいきます。

  F10キーで保存してSETUPを終了します。

T460s-clone4
Secure Bootを無効にして、その下の3か所をEnterでYesを選んでいく

 クローンディスクを作成します。フリーソフトのEaseUP Todo Backupを利用しました。パーティションサイズを変更してクローンを作成する機能も無料で利用できるので便利です。手順は過去記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。ブータブルディスクは換装前に作っておくか、別PCで作成します。

EaseUS Todo BackupのWinPE起動ディスクを作成する方法

EaseUS Todo Backup パーティションサイズを変更してクローンディスク作成方法

(2017.10.28追記) 購入直後のSSDを先に換装した場合は、フォーマットする必要があります。

EaseUS Todo Backupで認識しない購入直後のSSD/HDDをフォーマット

 

 クローンディスクが完成しても、再起動をかけるとやはりLenovoのロゴで クルクルしばらく回っていますが、そこからピタッと止まるのは同じです。

 PCの電源ボタン長押しで強制終了して、再度電源を入れたらLenovoロゴでF1 キーを押してSETUP 画面に入ります。Security タブのSecure Boot を開いて、Secure BootEnable に戻します。

 その下の、Reset to Setup Mode →Clear All Secure Boot KeysRestore Factory Keys の順番にEnterキーYes を選んでいきます。

  F10キーで保存してSETUPを終了して再起動をかけます。今回は、Lenovoロゴのあとにブルースクリーンエラーコード:0xc0000225 の画面になれば順調に手順が進んでいます。

DSCN3615
このブルースクリーンになれば進展しています

 

 この画面から、F8キーを押してスタートアップ設定を表示します。数字の4キーを押してセーフモードで起動させます。

DSCN3617
数字の4キーを押してセーフモード

 

 これで、セーフモードで起動しました。その後、再起動をかけて通常にWindowsが起動できれば、それ以降普通にクローンディスクで立ち上がるようになりました。

 あとは、前回記事にしていますトラブルシューティングの詳細オプションが消えているのを直しておいた方が良いかもしれません。

クローンディスクの消えた回復-詳細オプションの項目を reagentc.exeで復旧する

理由は不明

 最初は同じM.2 SSDとはいえ、SATAとPCI-Expressとタイプの違うディスクに換装となるので、構成違いということでクローンだと起動しないのかと思っていました。

 ところが試しに、別メーカーPCのWindows10でSATA2.5インチSSDから960 EVOにクローンを作ってみたところ、T460sですんなり起動したので不思議です。さらに、購入時のT460sのSSDから、別メーカーPCのSATA2.5インチSSDにクローンしても何事もなく起動できました。なんだかわけがわかりません。

 数日お預かりさせて頂きましたが、なんとかご希望通りクローンで換装できて良かったです。

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