NEC LavieノートNS700/RAWのNVMe SSDをヒートシンク付き1TBに換装

2020/09/21[公開] 2023/10/06[最終更新]

NS700RAW

 NEC LAVIE Note Standard NS700/RAW(型番:PC-NS700RAW)の256GB SSDを容量1TBでシーケンシャル読込3000MB/s以上のモノに換装する作業依頼をいただきました。

 超高速SSDは発熱が心配なので、できればヒートシンクを付けてほしいというご要望にも応えられてうまくいきました。

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用意した部品

 シーケンシャル読込3000MB/s以上の高速SSDだと結構な高熱になるSSDが多い中、こちらの台湾メーカーのAddlinkのシリーズはわりと熱を抑えられるとAmazonレビューで評判です。デスクトップのように強力に冷やすことが難しいノートPCに適していると思います。

 当方でも数か月前に2回ほど利用しており、その後問題なく使えているとお客様から聞いているので実績のある商品です。

 今回は15インチノートなので、さらに熱を逃がしやすくするヒートシンクを付けられる可能性が高いです。モバイル用ノートやスリムノートだと、たぶん周囲に干渉して無理そうです。

 NVMe⇒NVMeのSSD換装でクローンコピーご希望なので、こちらのUSB Type-Cで外付けにできるアダプターを利用しています。

分解手順

 まずは裏返して見えるネジを全部(13本)外します。

裏から見えるすべてのネジ13本はずす
裏から見えるすべてのネジ13本はずす

 ネジが外れたので、DVDドライブを引っぱって抜くことができます。

DVDドライブを外す
DVDドライブを外す

 ここが一番の難関です。開腹ツールを使い裏のパネル全体をはがしていきます。液晶のヒンジ側の両端から開腹ツールを入れていき、引っ掛かっているツメを外していきます。ツメを慎重に外しながらパネルを持ち上げつつ、さらにツメを外していくとパカッと開きます。

このあたりから攻めるのがやりやすい
このあたりから攻めるのがやりやすい
裏のパネル全体を外していきます
裏のパネル全体を外していきます

 裏のパネルを外した状態がこちらです。SSDはSamsungのMZVLB256HAHQという型番のものが搭載されていました。スペックを調べるとPCIe Gen3 x4でシーケンシャル読込3000MB/sでしたので、容量さえ足りていれば良いSSDが搭載されています。

裏パネルを外した状態
裏パネルを外した状態

 念のために先にバッテリーを外しておきます。バッテリーを止めている5本のネジを外し、バッテリー全体を取り外せば、基盤につながっているコネクターも外しやすいです。(コネクターだけ外すよりも簡単です。)バッテリーはLenovoパーツになっているのが時流を感じます。

バッテリーを外します
バッテリーを外します

 これで交換作業ができる状態になりました。NVMeのSSD、2.5インチHDD、メモリー(1スロット)のどれでもアクセス可能です。

交換作業の準備完了
交換作業の準備完了

 SSDを1TBのものに換装しました。ヒートシンクを取り付けてもバッテリーとほぼ同じ高さになったのでパネルと干渉せずに取り付けできました。

ヒートシンクも干渉なし
ヒートシンクも干渉なし

クローニング作業

 元のSSDから丸ごとクローンディスクにするのをご希望でしたので、TodoBackupでクローン作業を行いました。USB Type-Cで外付けしたSSDからデータ総量120GBのクローン待ち時間は13分でした。

(注意)クローンするときに内蔵2.5インチHDDがディスク0、内蔵M.2 SSDがディスク1になっているので注意です。つい間違えてディスク0をターゲットに選んでしまわないように慎重に作業を進める必要あがります。

 TodoBackupのブータブルディスクでサイズ違いのSSDにクローンする方法は過去記事をご覧ください。

作業完了

 速度を測ってもスペック通りの3000MB/s以上の数値が出ているし、温度はCrystalDiskMarkを走らせている状態で49度、何もしていないアイドル時は30度台でした。

CrystalDiskMark7.0.0のテスト結果
CrystalDiskMark7.0.0のテスト結果
CrystalDiskInfoで温度チェック
CrystalDiskInfoで温度チェック

 以上でSSDの大容量化の作業が完了しました。クローンディスクにしたので、今までの環境やデータそのままご利用していただけます。

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