富士通のリカバリ領域をLinuxで取り出してリカバリディスク作成方法

2016/12/26[公開] 2017/01/05[最終更新]

 富士通のパソコンから、Linuxを使い内蔵HDD領域にあるリカバリーデータを取り出してリカバリディスクを作成する方法です。windows10にアップグレードした購入時windows7や8の富士通PCは、内蔵リカバリー領域からCドライブのみリカバリーが出来なくなっています。購入時windows8.1モデルは強制Cドライブリカバリーツールが富士通から提供されていますが、windowsが立ち上がらなくなっている場合はツールが使えません。

 事前にリカバリーディスクを作っていればいいのですが、未作成のままwindows10にアップグレードした(させられた?)方が多いのが実情です。そんな時でもリカバリーディスクを作成できる方法です。最近コメント欄で教えて頂いたwin7モデルの方法と、win8以降はWindows ADKをインストールして、ブルーレイディスクに書き込む方法のご紹介です。

 PC中級者以上の方を対象にしています。Linuxを起動させて操作ができて、isoファイルをディスクに書き込めるくらいができる前提で書いています。もちろん富士通メーカーサポート外のリカバリディスク作成方法なので、上手く行ったらラッキーくらいで参考にしてください。

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Linuxで起動して取り出す

 リカバリー領域はwindowsでは中が見れないので、Linuxを使ってコピーしてUSBメモリーや外付けHDDに取り出します。今回は、Linux Mint 18.1のDVDを使いました。ダウンロード先は公式サイトのコチラです。

https://linuxmint.com/download_all.php

富士通の場合は、Linux Mintのディスクをセットして、起動時F12をポンポン押しているとブートメニューからDVDドライブ起動を選択できます。Linux Mintのデスクトップが出るまで自動ログインで立ち上がるので、しばらく待ちます。

 立ち上がったら、MenuAll Applicationsの中にあるDisksアプリを立ち上げて、リカバリ領域のデバイス名を確認します。機種によって/dev/sda1 だったり、/dev/sda8だったりします。どれがリカバリ領域か判断するのはサイズで推測します。リカバリ領域は15GBから32GBくらいのサイズです。

 リカバリ領域はターミナルからコマンドでマウントさせます。例としてリカバリ領域が/dev/sda1で、recoveryというボリューム名でマウントさせる場合です。(2017/01/05修正)windowsをシャットダウンせずに終了した場合用に、mountオプション-rを付けました。

 これでデスクトップにrecoveryディレクトリーのアイコンが出てくるので、あとはUSBメモリーか外付けHDDにデスクトップ操作でコピーできます。4GBを超えるファイルがある場合もあるので、USBメディアはNTFSフォーマットにしておく必要があります。

 コピーしたUSBメディアを、windowsの作業用PCに持ってきてリカバリーディスクを作成します。なぜか、USBブートさせたLinux Mintで直接リカバリーディスクを作成すると、以下説明するソフトウェアディスク1だけトラブル解決ナビのディスクチェックが通りませんでした。

windows7モデルBiosタイプDVDドライブ

 2010年10月発表モデルwindows7搭載だったLIFEBOOKノート AH550/5B(型番:FMVA555BB)でリカバリーディスクを作成した内容です。リカバリー領域内のMyRecoveryフォルダー内にDVDの各ディスクの中身が入っています。

 実際に作成したリカバリーディスクを使い、ドライブ全体リカバリー作業を実施して成功を確認しました。この辺りの時期に発売されたモデルは同じ要領で行けるはずです。

DVD-R 8枚必要

 起動ディスクだけはisoイメージファイルがあるので、ディスクイメージ書き込み機能を使ってブート可能なDVDを作成します。

トラブル解決ナビディスク(起動ディスク)
\MyRecovery\iso\isoimage1\bootdisc.iso

以下4枚のリカバリデータディスクは、下記ファイルをそのままディスクに書き込みます。

リカバリデータディスク 1(32bit版)
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.INF
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.FJ
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.CRC
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.FC2
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.002
リカバリデータディスク 2(32bit版)
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.003
\MyRecovery\Rec_32\DH700B040N—0-2.004
リカバリデータディスク 1(64bit版)
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.INF
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.FJ
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.CRC
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.FC2
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.002
リカバリデータディスク 2(64bit版)
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.003
\MyRecovery\Rec_64\DH700B050N—0-2.004

以下3枚のソフトウェアディスクは、下記フォルダー内の全てのファイルとフォルダーフォルダー階層そのままディスクに書き込みます。

ソフトウェアディスク 1
\MyRecovery\APLDISC\APLCD1\APL\*.*
ソフトウェアディスク 2
\MyRecovery\APLDISC\APLCD2\APL\*.*
ソフトウェアディスク 3
\MyRecovery\APLDISC\APLCD3\APL\*.*

windows8以降UEFIタイプBDドライブ

 windows8以降のモデルでブルーレイディスク搭載機種の場合、リカバリーデータディスクが1ファイル(データ容量10GB以上)で格納されているパターンが多いようです。また起動用ISOファイルが格納されていないので、Windows ADKのツールを使って起動可能なisoイメージを抽出する必要があります。

 一見難しそうですが、すでにリカバリ領域にディスクイメージファイルが揃っているのでisoファイルを作成するだけです。まずは、下記からWindows ADKのインストーラーをダウンロードして、 Deployment Toolsだけにチェックを入れてインストールします。

https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/hardware/windows-assessment-deployment-kit

 ツールをインストールしたら、Cortanaの検索欄(win8.1はアプリの検索欄)で「展開」と入力したら出てくる「展開およびイメージング ツール環境」のコマンドプロンプトを開きます。

例として、USBメモリー(F:ドライブ)に取り出したリカバリ領域から、作業PCのD:ドライブルートにD:\recovery.isoというファイル名のUEFIブート対応のISOディスクイメージを作成するコマンドです。

oscdimg -u2 -bF:\Boot\Efisys.bin F:\ D:\recovery.iso 

 このコマンドで作成されるisoファイルは、約20GBのディスクイメージなので、BD-Rディスクディスクイメージ書き込み機能を使ってブート可能なブルーレイディスクを作成します。リカバリーディスクはこの一枚で完成です。

 富士通LIFEBOOKノート AH77/K(型番:FMVA77KRKS)2013年2月発表windows8搭載モデル、ESPRIMOデスクトップ FH78/RD(型番:FMVF78RDB)2014年5月発表windows8.1搭載モデルの2機種で、リカバリー成功を確認しています。

同じ構成でDVD搭載モデルの場合

 ブルーレイではなくDVD搭載モデルなど、DVD-Rにリカバリディスクを作成したい場合、ソフトウェアディスク検索からバックアップナビをインストールしてリカバリディスク作成機能から、分割しながらDVD-Rに書き込む必要があるでしょう。DVD搭載モデルのリカバリ領域の中は未確認なので、推測です。

 詳細は別記事にしました。富士通ソフトウェアディスク検索をリカバリ領域から復活させる方法

Vista&7初期モデルBiosタイプDVDドライブ

(2016/12/27追記) Vistaやwindows7の初期モデルで、購入時に「アプリケーションディスク2&ユーティリティディスク」というのだけが付属しているタイプの場合です。上記の2つの方法の応用です。

 例として機種はVista Home Premium搭載だったBIBLOノートNF/B50(型番:FMVNFB50)という機種の場合です。実は、HDDだけ残っていて実機が無いので、実際のリカバリーテストは出来ていません。

起動ディスク

 ディスク名が「アプリケーションディスク2&ユーティリティディスク」だけ、HDDの先頭にある1GB領域に格納されています。Linuxで見ると/dev/sda1になります。

 これをUSBメモリー(F:ドライブ)に取り出して、PCのD:ドライブルートにD:\recovery.isoという名前のBios起動可能なイメージファイルを作成するコマンドです。上記と同じ「展開およびイメージング ツール環境」のコマンドプロンプトで実行します。

oscdimg -u1 -bF:\Boot\etfsboot.com F:\ D:\recovery.iso 

 出来上がったrecovery.isoファイルは184MBサイズなので、CD-RもしくはDVD-Rにイメージとして書き込んで起動用ディスクとなります。

リカバリーディスク

 リカバリー領域は、HDDの後ろに格納されています。Linuxで見ると/dev/sda4になっているはずです。

リカバリデータディスク 1
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.inf
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.fmv
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.crc
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.fc2
リカバリデータディスク 2
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.002
リカバリデータディスク 3
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.003
リカバリデータディスク 4
\FM_MYRCV\NFB50-10D000-0-1.004
FMV 画面で見るマニュアル
\FM_MYRCV\ManUpd\*.*

  もしかしたら、リカバリーデータディスクは2枚組だったのかもしれません。容量的には4枚を2枚で収めることができますが、過去の記憶を思い出すと4枚組くらいだったはずです。これは実機が無いので推測で4枚にしています。FMV画面で見るマニュアルも、もしかしたら中身が違うかもしれません。

<参考サイト>

http://d.hatena.ne.jp/yuu2634/20111129/1322657763

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc709665(v=ws.10).aspx

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh824847.aspx

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こちらの記事もどうぞ

“富士通のリカバリ領域をLinuxで取り出してリカバリディスク作成方法” への8件の返信

  1. 以前から気になってるんですが、内蔵の”蔵”の字を臓物の”臓”の字と間違えるのは結構恥ずかしいことですので早急に修正よろしくです。

  2. 略啓 富士通製windows7 PCではスタートメニューから「ソフトウェアディスク検索」を起動すると、リカバリー領域が最終ドライブにマウントされ(大概はZドライブ)、ソフトウェアディスク検索を終了するとマウントは解除されます。

    なお、たまにマウントされないというバグがありますが、「ディスクの管理」等でリカバリー領域にドライブレターを設定、すぐ解除した後で、ソフトウェアディスク検索を起動するとマウントされるようになります。

    よって、windows10にアップデートした後でも、ソフトウェアディスク検索を起動さえできれば、リカバリー領域が見えて、ここにあるリカバリーデータをエクスプローラー等で書き出すことができそうです。但し、当方、富士通製windows7→windows10 PCをもってませんので実験してません。不一

    1. KuroiRukaさん、いつも情報ありがとうございます。
      ソフトウェアディスク検索
      Cドライブに残っていれば、もっと簡単にできそうですね。
      富士通実機でテストして記事にする候補にします。

  3. 親からパソコンおかしいから見てねと送られてきました。原因はRAMが壊れてました。RAMを交換したものの。RAMが壊れて、WIN不安定、復旧処理でHDDの中身も壊してました。親がリカバリディスクを作っているわけもなく。富士通からリカバリディスク買うと1万円。1万使うならSSDに換装してあげたいわ。で、このページにたどり着きました。AH54Gでしたが参考になりました。
    トラブル解決ナビディスクにリカバリディスク作成機能を載せ。
    トラブル解決ナビディスクは付属品にするでこのような問題は起こらないわけですが、DVD1枚のコストもばかにならんということでしょうか?と思ってしまいました。メーカーさんも大変なんだなと。脱線しましたが、有益な情報ありがとうございました。

  4. 本体ラベルもリカバリーボリュームの起動画面もVistaなのに、本体稼働OSもリカバリーユーティリティーで導入されるOSもXPなんですよね、、、。不思議です。。。

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