DELL Vostro1510ノートをSSD換装してWindows10(1903)にアップグレード

2019/10/22[公開]

Windows Vistaプリインストール時代のDELL Vostro1510ノートPC(Windows7 SP1にアップグレード済み)のHDDをSSDに換装して、Windows10(バージョン1903)にアップグレードする作業を行いました。

 作業手順は、HDDをSSDに換装⇒クローンディスク作成⇒Windows10にアップグレード の順番で行いました。元のHDDにはWindows7の状態を残したいのと、作業効率的にSSDにしてから重いアップグレード作業を行いたかったからです。

 年代的に古い非AFTのHDDからSSDに最適化(アライメント調整)してクローンするソフト選択にハマったのと、Windows10にアップグレード失敗を何度か繰り返したので、いろいろ試行錯誤しました。今回はPCをお預かりしての作業だったので、じっくり試せました。

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SSD換装手順

 この機種はHDD交換のためにディスクにアクセスするのは簡単です。裏のネジ2本をはずしてフタを外すとHDDが見えてきます。コネクター側から出ている黒いペラペラを引っ張ることで、コネクターにはまっているHDD本体を取り外すことが容易です。

ネジ2本はずす
ネジ2本はずす

 画像ではバッテリーを外し忘れていますが、HDDを取り外すときは先にバッテリーを外しておいたほうが安全です。

HDDが見える

 内蔵されていたHDDはWDの WD3200BEVT-75ZCT2 (320GB)でした。

WD3200BEVT-75ZCT2
WD3200BEVT-75ZCT2

用意したSSD

 今回、換装用に用意したSSDは500GBのこちらです。Amazonでそのときコストパフォーマンスが良いものを選んでいます。

クローンディスク作成

 クローンディスクを作成したのは、今回AOMEI Backupper Standard 5.3のブータブルディスクを利用しました。

 ディスククローンのときにSSD 4K アライメントのオプションにチェックを入れることで、非AFTなHDDからのクローンでも上手い具合に調整してくれそうです。

SSD 4Kアライメントのチェックを入れてクローン

Todo Backupは使えず

 私がいつも使うクローンソフトはTodo Backupが多いのですが、こちらも「SSDに最適化」のオプションがありアライメント調整してクローンが可能です。しかし、今回のHDDはクローンコピーの先頭部分からいきなりエラーで使えませんでした。

 今回は、HDDの先頭部分のシステム用パーティションとしてFAT16の78MBの領域がありました。これがなぜか「SSDに最適化」にチェックを入れるとクローンできないようです。(チェックを外してクローンなら可能でした。)

先頭のFAT16のパーティションがクローンできない。

 Windows7ならこの領域はNTFSの100MBであるはずです。もしかしたらVistaから7にアップグレードしたのが関係あるのでしょうか、それともVistaダウングレード権XPだったのかも、それとも非AFTディスクだからなのか…正直よくわかりません。

 まあ、今回はAOMEIの方を使ってSSDに最適化してクローンできたので良かったです。

Windows10アップグレード

 Windows7を起動した状態で、Windows10のインストールメディアからアップグレードを実行しました。今回は、環境そのまま継続して使いたいご希望なので、なんとかクリーンインストールではなくアップグレードを成功させたいところです。

 最初はアップグレードインストールの途中でロールバックが発生して「Windows10をインストールできませんでした」のメッセージが出てWindows7に戻ってしまいました。

 ネットで調べると、同じVostro1510でBiosのAdvanced設定の項目をDisabledにしまくったらアップグレードできたという事例があるようです。

 怪しそうなのをひとつずつ「Disabled」にしてアップグレードを繰り返すと、CardSlots&IEEE1394Port をDisabledに変更したらアップグレードが成功しました。

 アップグレードに成功したときのBios設定が下画像の状態です。最初からDisabledのものはそのままDisabledのままです。

CardSlots&IEEE1394PortをDisabledにしてアップグレード

 アップグレード完了後は、本体内蔵のSDカードスロットとIEEE1394ポートを使うために元のEnabledに戻す必要ありです。今後のメジャーアップデートの時などのことを考えると、Disabledのまま不使用にしても良いかもしれません。

 PCはSATA2.0なので、Crystal DiskMarkのテスト結果ではSATA3.0のSSD性能は出せません。

Crystal DiskMark6.02のベンチマーク

作業完了

 以上で、Vostro1510のWindows7 SP1(32bit)をWindows10(32bit)にアップグレードすることができました。Vista(もしかしたらXP)から7と使い続けてきて、これで2020年1月の7サポート期限に振り回されることなく思い入れのあるPCを使い続けることができるようになりました。

 メモリー4GBでSSDに換装してなんとか使い続けることができそうです。HDDのままだとさすがにVista当時のPCでは、現行バージョン1903のWindows10を動かすのは重すぎると思います。

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