Windows Liveメールのアドレス帳を直接別なPCに移す方法

2015/03/09[公開] 2017/03/23[最終更新]

 立ち上がらなくなったPCからWindows Liveメールのアドレス帳を移したり、グループ分けがたくさんあるアドレス帳をそのまま別なPCに移す方法です。Microsoftの推奨のアドレス帳移行方法ではないので、何かしら不具合が起こっても完全自己責任でお願いします。ここからWindows Live MailをWLMと略して説明します。

 正攻法の、Microsoft推奨のアドレス帳移行方法はコチラをご覧ください。MS推奨の方法だと移行元のパソコンが正常に動いているのが必要条件となります。パソコンが壊れたから買い替えという場合には利用できません。さらにエクスポート、インポートでCSVファイルを経由して移行されるのでアドレス帳にグループ分け(WLMではカテゴリ分けと呼んでいます)がある場合は、連絡先は全部移りますがグループ分け設定は移りません。ちょっとしたグループ分けなら再度作り直せばいいのですが、これがたくさんグループ分けされていたりすると、めんどくさい。いや、大変です。

 XPからの移行が終わり、これからはPC買い替え時のデータ移行作業もWLMからWLMへの移行作業が増えていくと思われます。つい最近まさにその作業を実施したので、ご紹介します。ただし、必ずうまく行くという保証はありません。WLMのバージョンやフォルダ構成によっては移行ができない場合も十分あります。今回は、移行元PCでもWLM2012を利用していた場合です。

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バックアップ方法

 隠し属性になっているので、隠しファイルも表示されるようにしてから、

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Windows Live

ここを開いて、その中にある「Contacts」フォルダをまるまるUSBメモリなど外部記憶装置にコピーします。これでバックアップは完了です。

移行方法

 基本的にバックアップしたContactsフォルダのデータを戻すだけですが、環境によりこのフォルダの構成が違うのでちょっとややこしいのです。WLMのバージョンによってはContactsフォルダの中がDefaultフォルダだけの場合と、メールアカウント毎のフォルダがある場合があります。さらに移行先のPCがWLMを利用しているとさらに話がややこしくなるので、今回はわかりやすいように新規にWLMを利用し始めるPCにアドレス帳を移す前提の説明です。

フォルダーが分かれている理由

 WLMでMSアカウント(Hotmail)でサインインしていると、メールアカウント名のフォルダーが出来るようです。サインオフ時に登録した連絡先はDefaultフォルダーに、サインイン時にOutlook.comと同期した連絡先がメールカウント名のフォルダーに保存されているようです。

wlm-adress2
MSアカウントでログインしているかどうか

旧Contactsフォルダの中がDefaultフォルダだけ、移行先が新規PCの場合

 これが一番簡単です。windows8.1パソコンの場合はWLMが購入時入っていないPCがほとんどだと思いますので、まずはMicrosoftのサイトからWindows Essentialsをダウンロードしてインストールします。そしてWLMを初回の起動の前にContactsフォルダをバックアップから元の場所にコピーしておきます。

 WLMをまだ起動していない場合はContactsフォルダが未作成の状態なのでそこにContactsフォルダを入れておくだけで、初回WLMを起動したときにはアドレス帳が入っている状態になっているハズです。

旧Contactsフォルダの中がDefaultフォルダとメールアドレスのフォルダがある場合

 この場合も移行先のPCでまだWLMを初回起動していない状態で、バックアップしたContactsフォルダを元の場所にコピーします。さらにContactsフォルダの中のDefaultフォルダを削除してメールアドレスのフォルダを「Default」フォルダに名前を変更します。あとは 

 WLMを起動して、アドレス帳が入っている場合は、MSアカウントにサインインする前の状態のアドレス帳が出ているはずです。その後、MSアカウントでサインインすると、最新のアドレス帳が出てくるでしょう。一緒にメールアカウント設定も復活するようです。

 なんだかややこしい状況になるので、アドレス帳の件数やグループ分けの復旧状況を確認しながら、サインインするかしないか決めた方がよいでしょう。

すでに利用しているWLMにも移行できますが

 既存のアドレス帳を上書きするのでオススメしません。さらにすでに利用しているWLMの場合、Contactsフォルダの中のどのフォルダを利用しているかややこしいので成功しない可能性が高いです。どうしてもという場合は、Contactsフォルダ内のDefaultフォルダか該当メールアドレス名フォルダ内の15.5というフォルダを先に削除してから、バックアップしたContactsフォルダ内の15.5というフォルダと入れ換えると成功します。

 さらに古いWLMを利用していた場合は15.5ではなく15.4というフォルダを使っていたりするので、すんなりいかない場合にガチャガチャと削除したりコピーしたりして収集つかなくなる可能性があるので、最初のバックアップデータは最後まで取っておくのを忘れないようにしてください。

最後にひとこと

 実際、Windows Liveメールでアドレス帳をグループ分けしているケースはあまり見かけません。XP時代のOutlook Expressではよく見かけていたのですが、パソコンのメーラーの重要性が薄れてきた時代の流れを感じます。

(2017/03/23更新)Windows Liveメール含むWindows Essentials 2012 スイートのマイクロソフトサポートは 2017 年 1 月 10 日 に終了しました。

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