HP EliteDesk 800 G2 SFF デスクトップPCのWindows7 ProfessionalプリインストールにSSDを増設して、Windows10 Proにアップグレードする作業を行いました。
スリムタワー型の筐体ですが、3.5インチベイが2基、2.5インチベイが1基搭載できるので、元のHDDを活かしたままSSD化することができます。
PDFリファレンスガイドあり
HPのハードウェアリファレンスガイドのPDFが公開されています。図解で分解手順が詳しく載っているので、そちらを一読すれば迷わず作業ができます。
用意したSSD
今回増設用に用意したSSDは、SAMSUNGの500GB 860EVOです。Amazonでコストパフォーマンスが良いものを選ぶと最近はこれにすることが多いです。
Samsung 860 EVO 500GB SATA 2.5インチ 内蔵 SSD MZ-76E500B/EC 国内正規保証品
この機種は2.5インチベイが空いているので、3.5インチサイズに変換するアダプターは不要でした。足に使う4本のネジも筐体に用意されていました。電源コネクターも2台目のディスク用のが余っているので、追加で必要なのはSATAケーブルだけでした。
増設作業
本体のカバーを開けると、増設用ディスクのネジ4本がちゃんと用意されていました。こんな用意周到でいいのでしょうか。

ドライブベイ全体をガバッと持ち上げて作業できます。上段にHDD1台目とスリムタイプのDVDドライブ、下段に2.5インチと3.5インチベイがひとつずつ空いていました。

SSDに4本のネジを取り付けます。SSDのネジ穴よりサイズの大きいネジなので、先っちょしか入りませんがこれがちょうどドライブベイのレールに引っ掛かるようになるので正解なのでしょうか。

本当はゴム製のワッシャーみたいな純正部品をネジにかまさないとドライブベイにしっかり収まりません。ネジだけでも引っ掛かって落ちることはないですが、揺らすとガチャガチャ音がします。今回は、両面テープをネジに巻いて揺らしても音がしないように緩く固定しています。
SATAケーブルは元々HDDがつながっていたコネクター(おそらくSATA 1番目)につなぎ、HDDとDVDのケーブルをひとつずつずらしてつなぎました。これでBIOSの設定をいじらなくてもクローン後にSSDから起動するはずです。

これでSSDの増設は完了です。
Windows7をクローン
HDDを丸ごと複製でSSDにクローンしました。HDDにWindows7の状態を残したままにしておくことで作業前の状態のバックアップになります。Windows10にアップグレードして何かトラブルが発生しても元の状態が残っているのは安心です。また、このあとのアップグレード作業をSSDで行えるのがストレスなくて良いです。
今回は、TodoBackupのブータブルディスクで起動して、ソースもターゲットも内蔵SATA3.0接続でクローン、ディスクのデータ使用量合計が約230GBでクローン完了まで待ち時間35分でした。
私がいつも使う EaseUS TodoBackupでクローンを行う手順は過去記事を参照してください。
Windows10にアップグレード
SSDからWindows7を起動させて、Windwos10(バージョン1903)のインストールメディアを挿入してアップグレードを実行しました。
シリアル番号で調べると2016年8月購入のPCなので無償アップグレードキャンペーン対象機種だったはずです。それ以前に、もともとWindows10 Proダウングレード版のWindows7ProfessionalプリインストールPCなので、Windows7を10にアップグレードできて当然の機種でした。
マイクロソフトのWindows10インストールメディアはこちらからダウンロードできます。
作業完了
以上で、 HP EliteDesk 800 G2 SF にSSDを増設してクローンしたWindows7を10にアップグレードする作業は完了しました。
ダウングレードしてWindows7で使っているので、 もともとWindows10モデルだったことを知らないか忘れているユーザーの方も多いかもしれません。 2020年1月の7サポート期限終了の問題が解決してよかったという事例です。
このあと問題なければ、内蔵HDDの領域を全消去してDドライブとしてバックアップ用ディスクやデータ用ディスクとして活用することができます。しばらくはWindows7に戻れるようにそのまま温存しておいてもいいですが。